理事長・院長挨拶
理事長挨拶
恩田第2病院は、昭和32年に創立されて以来、一貫して地域医療に貢献してまいりました。特に、精神科、神経科疾患を有する皆さまのお役に立ってまいりました。
医療とは、人々の健康の維持、回復、促進することを目的としていますが、患者さまの「不安」を取りのぞくことが一番大切だと考えます。
精神科病院は、心の病気を持つ方々には、暗く、怖いところと思われがちでした。入院が必要な重い病気を抱えた方にはもちろん、少し気持ちが沈んでしまう、心の相談に乗ってほしい、という方にも、気軽に足を運んでいただける雰囲気であることが、精神科病院として一番必要な機能であると考えました。
新棟の外壁は明るくモダンな色調にし、海外のホテルをイメージしました。外来を入りますと、お客様を快くお迎えする壁面アート、さらに待合の床のカーペットは波打ち際をデザインし、寛げるよう工夫しました。病室の色調も明るく楽しい雰囲気にし、デイルームは寛ぎを感じさせる空間となっております。様々なイベントで楽しく過ごしていただける企画も用意します。ホテルで過ごすような気持ちで治療していただける環境づくりを考えました。
医療の高度化と高齢化により,精神科医療においてもさまざまなパラダイム転換を迫られています。この多様な医療ニーズに応えるため、常に新しい医療・福祉サービスを提供できるよう、スタッフ全員が努力しております。
来年2月には新棟の建物が完成し、6月には旧棟の解体も終了し、外構すべてが完成します。
常に新しい精神科病院を目指し、皆様に選んでいただける病院にしていきたいと思います。
理事長 恩田晶子
患者様に対する心がけ
1.人としての誇りを大切にする
2.自分が受けたいサービスを心がける
3.症状は、病気のためであることを忘れない
(病を憎んで人を憎まず)
院長挨拶

「生きていて良かった」、「毎日が楽しい」と思える人はどれだけいるでしょうか。複雑な社会に生きる現代では、精神的な障がいがない健常人でも、重荷をいくつも背負いながらつらい人生を歩んでいる人が少なくありません。
しかし一方で、最近は心に病いをもたれた患者様がリカバリ-(回復)される方が増えてきております。「症状が軽減・改善」することを「寛解」といいますが、リカバリ-とはそのレベルを超え、働けたり学べたりすることができるようになるだけはなく、社会に十分に参加することができ、そして生きがいを感じて生産的な人生をおくれるようになる過程を指します。希望を抱くことが一人ひとりのリカバリ-に不可欠な役割を果たします。
恩田第2病院は是非多くの患者様のリカバリ-をお手伝いしたいと考えております。最近、精神科医療の場は、病院から在宅・地域中心にシフトしてきております。恩田第2病院でも「おんだアウトリーチチーム」を結成し、地域で事例化した患者様を、課題の解決を入院という形に頼らないで、患者様を地域で治療・支援していく体制を築きあげてまいりました。いたわりを大切とし、患者様にぬくもりと安心を感じていただける医療機関を目指します。そしてリカバリ-された患者様が仕事や学業の合間に集まっていただけるような医療機関にしたいと思っております。
平成28年2月から新しい外来、デイケアおよび病棟の使用開始を予定しております。是非ご期待下さい。
院 長 太田 克也